自計化とは?
自計化とは領収書や請求書等の記帳業務や経理処理を外部の会計士や税理士に依頼せずに自社内で行うことを指します。
中小企業の場合は社内で会計ソフトにすべて入力するケースは少なく、経費の申請や請求書の発行などは社内で行いながらも会計ソフトへの入力は外部に依頼しているケースが多いように感じます。
自計化のメリット
自計化することの最大のメリットは、経営に関する情報を早いタイミングで把握できる点にあります。
外部に依頼しても数日~数週間の遅れで情報を把握することは可能ですが、「必要性を感じた時にデータを確認できる」ことと「必要だと感じてから数日・数週後にデータを確認できる」では全く違います。
月次・期次での予実管理を行う事業者は多いと思います。予実管理を行うにしても自計化していればある程度の数字は簡単に把握することが可能ですが、自計化していないと大まかな数字を把握することもできません。
また、『予実管理のためのに売上や経費を独自に管理している』という事業者は非常に多いように感じますが、自計化していればこのような作業も削減可能です。
納税が大事か、経営が大事か
納税は国民の義務なので、これをおろそかにする訳にはいきません。
ただし、「記帳すること」を優先して、経営判断に必要な情報取得が遅れては本末転倒です。
経費管理ソフトや販売管理ソフトも増えており、その機能も充実しています。
請求書の発行と連動して売掛金を計上するようなことや、給与計算と会計ソフトが連動することも可能です。また、インターネットバンキングを利用する等で口座の動きを会計ソフトに取り込むことも容易になっており、以前と比べて記帳業務の負担は大きく低減されています。
以前と比べて大きな費用をかけることもなく自計化することも可能になっています。
納税や適切な記帳を行うために外部の専門家と連携することは必要ですが、経営力向上の一環として自計化へ取り組むことをお勧めします。