昨年の補正予算で始まっていたIT導入補助金だが、二次公募の結果も公表された。採択された事業者はこれからシステム導入や事務手続きが続くが、まずはこれでひと段落である。
今回のIT導入補助金に取り組むにあたり一番の目標にしていたのが「ITを活用するユーザ企業の支援」ではなく、「補助金を活用したITベンダーの活性化」である。この一環として取り組んできたのが、宮城県を中心とするIT業界団体でのコンソーシアム形成と、小規模のITベンダーであってもIT導入補助金に取り組める環境の構築である。
IT導入補助金は他の補助金と比べると申請書も比較的容易であるといえるが、それでも中小規模のITベンダー自身が登録から補助金活用まで対応するにはハードルが高い。そこで、中小規模のベンダーでも補助金を活用できるようにするためにコンソーシアムに取り組んできた。
その成果として、「宮城県情報サービス産業協会コンソーシアム」を形成したことと、ここからITツールも登録できたことは今年度の成果である。が、欲を言えば、この枠組みから数十件、数千万規模の売上を上げたかったのであるが...
とはいえ、今回のIT導入補助金で登録されているコンソーシアムをみると、私たちのように地方のソフトウェア業界団体が会員企業のためにコンソーシアムを構築したというのは全国初の取り組みである。この制度が来年も継続になるかどうかはわからないが、今年度の活動をぜひ来年度にも繋げたいものである。