飲食店によるテイクアウトやデリバリーが浸透してきた。4月初めのころは窮余の策のような印象もあったが、数多くの店舗が取り組み、広く浸透してきたので新たなサービスとして確立しつつあるといってよいだろう。
当初は「経営が厳しいので協力して!」というニュアンスも感じられたが、ここまで広がると次に考えるのは、他社とどうやって差別化するかが重要になり、市場ニーズをキャッチアップすることに意識を向けなければならない。
身近なところで気になった事例として「お弁当始めました。3日前までにご連絡ください。」というものがあった。食品ロスを防ぐための対策だろうが、お昼の唐揚げ弁当を3日前に注文しようというお客さんがどれだけいるか疑問である。
厳しい状況に置かれた飲食店が頑張って取り組んでいることは理解できるが、競合が増え、市場が形成されて来ると、飲食店側の都合だけを強く主張するわけにもいかなくなっている。