最近のニュースを見ると、「給与の引き上げ」、「設備投資の増加」等、景気回復を思わせる話が増えている。地場の中小企業の経営者さんとお話をすると、「中小企業はまだまだ」という声も多いが、景気は回復基調にあるといってよいだろう。
最近の日経にも景気回復を思わせる記事が増えているが、その中でも㋄25日の『日本企業最高益への挑戦(上)』という記事が興味深い。この記事には「デフレが育てた競争力」というサブタイトルがつき、デフレ時に新しい価値を創造したり、強いコスト構造を手に入れた商品が紹介されている。
このような話をすると、「大企業は余力があるから」という声も聞かれるが、そうではないだろう。「景気回復」と騒がれている中で苦しんでいる大企業もあれば、中小企業でも苦しい時に人材育成に力を入れ、今まさに花開こうという企業もある。
苦しい時にどうするか・・・大企業も、中小企業も苦境に立たされる場面は多い。その中で、どう対処するか。今日の景気回復がいつまで続くかはわからないが、他社に先行して設備投資に力を入れることができる会社が多数存在するのは事実である。数多くの企業がデフレで苦しんできた。これらの企業がどうやってこれを乗り切ってきたのかについては、一見の価値があるだろう。