広島の牛田商店街で被災地の商品を販売していただいています。
震災直後から、「被災地商品を食べて応援、飲んで応援」という企画を展開してきましたが、最近では応援買いも下火になり始めています。また、震災後に聞かれた「被災地のものならナンデモ!」というような声は少なくなり、販売するにしても「牛タンのように知名度があり、売りやすいもの」、「粗利が高く設定されているもの」という条件が提示されるケースが増えています。
牛田商店街の応援販売の特徴
このような取り組みが多い中で、今回の牛田商店街では「売れる商品・売りやすい商品よりも、被災地側で売ってほしい商品」、「販売力のある有名店の商品よりも、販路の減少・生産能力の低下などで苦労している商品」を販売することを目指しています。
昨日、牛田商店街をご訪問したところ、商店街のあちこちに「被災地応援」の旗が立っています。
また、店頭で被災地の商品を販売しているお店も多く、思っていた以上に活発な取り組みになっているようです。
被災地からご提供している商品
この取り組みに対して、被災地からは「震災で大きなダメージを受け、復興し始めている企業」、「被災地の復興に対して、特に寄与している企業」が扱う商品をお送りしています。
どの商品も「どこかで聞いたことがある」というような知名度はありませんが、素晴らしい商品ばかりです。
ぜひ、広島の牛田商店街で、お買い求めください。
新しい応援の形
牛田商店街で販売されている商品の中には、「製造元や大手量販店からネット販売されている商品」もあります。
しかし、牛田商店街ではこのような業者から仕入れるのではなく、被災地の製造元から被災地の卸売業者・被災地の小売業者へと流れた商品も数多く仕入れていただいています。(商品によって流通ルートは異なります)
このように被災地の流通各層に少しづつ利益を落としながら復興を応援するという取り組みは、新しい応援販売の形といえるのではないかと思います。
売りやすく、知名度の高い商品ではないということで、販売先の牛田商店街の各店の取り組みも厳しくなっているはずです。また、粗利も決して高いとは言えないので、取扱いことが苦労する割に、利益も少ないかもしれません。
このような中でも継続的にご支援いただき、地元のメディアでも取り上げられているようです。
ぜひ、このような取り組みが他の地域にも広がって欲しいものです。