平成26年度補正のものづくり補助金の採択結果が出ました。予算がすべて消化され、今年度のものづくり補助金は「これで終了」とのことである。今回は手掛けた案件が全て採択され、安心して「これで終了」の報を聞くことができた。
中小企業庁:平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金1次公募の補助事業者を採択しました
中小企業庁:平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金2次公募の補助事業者を採択しました
この補助金は使い勝手が良いので人気が高く、申請内容もどんどんレベルアップしているようである。申請を行う企業の立場としては補助金の対象になることが最重要課題だが、申請書作成というプロセスを経験する中でビジネスプランがどんどんブラッシュアップされるというのも非常に良いことである。「申請書作成を通じて、事業内容が精錬された」、「社員の意識が変わった」という話を聞くことも多く、このようなこともこの補助金のもたらす効果と言える。
しかし、レベルの低い内容でも申請が通りやすい業界があるのも事実である。このような業界では繰り返し採択されることで事業内容が一気にレベルアップする企業がある反面、補助金依存症になっている企業、絵に描いた餅を描くことだけがうまくなっている企業があるのも事実である。補助金が支給されても経営がレベルダウンしたり、経営者の意識が低下しては本末転倒なので、支援する側としてはここにも注意しなければいけない。