3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生。
まだまだ行方不明者も多く、被災地では大変なご苦労をしている。
そのような状況でも、被害の少ない地域から少しずつ経済が回り始めている。
私の身の回りでも少しずつモノが回り始めている。
モノが不足している状態から、モノが回り始める様は、まさに経済の縮図を見ているようである。
今回は特定の地域、業種が被災したのではなく、被災範囲が非常に広い点に特徴がある。
製配販という流れを構成していた業者さんの一つが欠如したことで、店頭に商品が並ばない。
製配販は無事でも、それらの繋ぐ物流が途絶して商品が届かない。
モノはあるのに、店舗の修繕に手が回らないから販売が制限される。
被災範囲が広すぎて、近隣からの応援があっても修復しきれていない。経済を構成する輪を少しずつ修復するさまは、「これこそ経済の流れ」という感じである。
では、これから順調に復興できるかというと、難しい面がある。
ある程度までは復旧できたとしても、失われたものが大きすぎて、地域経済を完全に復旧することはできないのである。特に、宮城県の場合は、特産物の一翼を握る海産物が非常に厳しい状況での復興である。
お酒を飲むのは不謹慎のような気がするが、ずっと控えめにしていては料飲店が厳しい状況に追い込まれる。
経済が縮小した中で、どのように再興してゆくか。
個店の取組だけでなく、業界単位、地域ぐるみというような大局的な視点での復興が求められている。
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