最近では株価も上昇にて転じ、「景気は回復基調」と仰る方もおりますし、一部の業種では「徐々に上向いている」というお話も聞きます。
が、大方の見方は、まだまだ厳しい状態が続いているという感じではないでしょうか。
私はコンサルタントの傍ら、研修講師も行っています。
コンサルの場でも、研修の場でも良く聞かれるのが、今回ご紹介する雇用調整助成金というものです。
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┃疑問┃人員整理したいが、人材育成もしたい?
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「今を乗り切るためには人員整理も避けられないが、景気回復後を見据えれば人員整理は出来るだけ避けたい」というお悩みをよく伺います。
また、世間が厳しい状態でも技術は進歩しているので、教育訓練をゼロにしてしまうと、景気回復後に競合他社に遅れを取りかねない」というお悩みも。
「失われた十年」を経験した会社では、「雇用を抑えすぎたため、会社の人員構成のバランスが悪い」、「会社のノウハウが失われた」というお話も多く聞かれます。
このような状況を知っているためか、今回も人員整理は必要だが、そのデメリットも知っているという経営者さんが多いようです。
では、人員整理を最小限にしながら、同時に人材育成を進めるにはどのような対応が考えられるのでしょうか。
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┃回答┃雇用調整助成金で休業や教育訓練の費用を助成してもらえます
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厚労省で作られた説明を読むと雇用調整助成金とは、「景気の変動、産業構造の変化などの経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、一時的に休業、教育訓練又は出向により、労働者の雇用の維持を図る場合、その賃金等の一部を助成」する制度であると説明されています。
簡単に言えばこの制度を使うと、事業活動が縮小せざるを得なくなった事業者が休業、教育訓練、出向等を行う場合の費用を助成してもらえるのです。
ここでは雇用調整助成金と表現してきましたが、中小企業であれば中小企業緊急雇用安定助成金というと聞いたことがあるかもしれません。
中小企業向けの中小企業緊急雇用安定助成金であれば、休業・教育訓練・出向に係る費用の4/5が助成されます。
また、場合によっては、これ以上の助成を受けることも可能です。
詳細については最寄の労働局や、ハローワークでご相談されるとよいかと思います。
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