6月20日、仙台で開催された中小企業等経営強化法の説明会に参加してきました。このような説明会に行く機会は少ないのですが、今回はちょうど日程が調整できたのと、ここで出てくる経営力向上計画に着目していたので。「ITを導入して経営力につなげる」というような話もあったので、地元のIT業界も含めて良い起爆剤になるかと期待していたのですが...
経営力向上計画は簡単に作成できるようで、作業負荷も少なそうです。が、この計画が認められ時のメリットが「固定資産税を最大三年間に渡り、1/2に軽減」だけです(他にも資金繰りの支援として信用保証の話がありましたが、ここに大きなメリットを感じる企業は少ないかと思います)。設備投資の金額が大きくなればメリットも大きくなると思います。ざっくりと計算したところでは、1000万の設備投資であれば年間5万、三年間で15万程度の軽減効果にはなりそうです。この程度の投資であれば取り組むメリットも出るところかと思いますが、投資金額が数百万の場合は作業負荷と勘案してどうかという感じです。
また、期待していたソフトウェア投資は対象になっておらず、「機械装置のみ」が対象になっています。説明資料の中にはIT化を進めて経営力向上につなげる話も記載されているのですが、肝心のソフトウェアが対象になっていないのです。
あまりメリットはないようにも感じますが、「事業分野別指針」が示されるようなので、これは経営改善を可視化するツールとして役に立つのではないかと期待しています。また、将来的には経営力向上計画を作成していることが補助金採択の加点要素になることも期待しているところです。
現時点ではあまり魅力を感じないのですが、始まったばかりの仕組みなので今後の動向にも注意したいところです。