ホームページは高コスト化傾向!

数年前までは「会社であるならば、ホームページは持っていて当たり前」と言っていたが、今や企業のみならず個人事業や趣味の販売でもネットを活用している時代。無料のブログに、Facebookのようなソーシャルネットワークサービスも無料で使えるし、有料のレンタルサーバでも月額数百円で十分に使えるレベルになっている。無料・低価格のサービスが充実し、ネットから商品を購入することに抵抗を感じる層も少なくなり、「手軽に取り掛かれるから、商売をするならネットを活用しましょう」というのが常識になっています。

が、実際のネット活用の現場をみると、逆にコストは上がっているのではないかと感じます。

今や誰でも情報発信ができるようになり、「毎日更新することが大切」、「とりあえず、何でもいいから情報発信しましょう」という中途半端なアドバイスは全く効力をなくしています。しっかりしたデザインに、興味深い情報発信を行う人が増えており、サイト立ち上げ直後ならともかく、いつまでも中途半端な情報発信を続けていると逆に「中途半端なサイト」を印象付けかねません。

となると、いつまでも「とりあえず」の投稿を続けるのではなく、いち早く販売業務にコンテンツをアップするノウハウを身に着けることが求められます。昨今の成功事例をみると、単に最新情報を更新するだけでなく、季節に応じたタイムリーなコンテンツを構成したり、購入した後の細かいフォローなども差別化要因になっていますので、このような点にも手間をかける必要が出ています。

従来であれば「センスの良いパートさんに面白い記事を書いて貰おう」という対応でもそれなりの効果は期待できたのですが、ここまで来ると経営者や販売管理者の積極的な関与が必要になってきます。販売促進だけでなく、アフターフォローも必要です。そして、そのような取り組みは一時的なものではなく、継続的に修正と改善を繰り返すことが求められます。

こうなると「ホームページは無人販売だから低コスト」という論理は通じなくなっています。実店舗並み、またはそれ以上の取り組みが必要になっている点が増えてきており、これが「高コストになっている」と感じる部分です。