【事例研究】こだわり野菜の小ロット販売(プラネット・テーブル)

食の課題解決型アプリFoodQを提供しているプラネット・テーブル株式会社が、全国の優良生産者と飲食店をつなげるサービスに取り組んでいる。

ビジネスの仕組み

仕組みとしては、あらかじめ農産物生産者と飲食店を登録しておき、この間で注文の取りまとめや発送、決済など一括管理するというサービスらしい。

この仕組みを提供するプラットフォームがSENDなのだが、残念ながら現時点ではAndroid版しかないらしく、iPADしか保有していない私はどのようなアプリか確認することは出来なかった。

10月16日付の日経MJには「小ロット・不定期な取引となる小規模飲食店でも手配できること」が紹介され、また、Techable(テッカブル 必要な食材を必要な人へ!全国の生産者と需要者を直接つなぐ食のプラットフォームとは?)では「生産者側は不揃いな形や規格外のサイズに、悩まされる必要もなくなる」ことも紹介されている。

 

記事の通りであれば生産者と飲食店の悩みを解決する手段になりえるものだが、この取り組みがビジネスとして成り立つのか、継続できるのかが気になるところである。

報道ではSENDというアプリが大きく報道されているが、ポイントはアプリではなく、ビジネスモデルにあることは間違いない。特に生産者に支払う手数料の料率、送料の負担、小売店への売値などをどのようにバランスを取るのかに興味をひかれるところである。

ビジネスになりえるか!?

日経MJでは「年商1億を目指す」というようなことが書かれていた。出品手数料は農産物直売所に出品する場合の手数料と競争になることを考慮すると、生産者からの手数料収入は2000万円程度と判断できる。

生産者を更に送料を負担するとは思えないので、ここから運営費と送料を捻出するとなると年商1億といっても決して楽な話ではない。

あとは小売店側にどの程度で販売するかにかかってくるような気がするが、ここにビジネスモデルの工夫があるのかもしれない。

このような仕組みはあちこちで考えられながら、なかなか軌道に乗ることはなかった。今回の仕組みが成功すれば、本当に画期的な仕組みになると思うので、ぜひ成功するよう今後の推移を見守ってゆきたい。